本日、3月15日はコザルことライムの2歳のバースデイです。
と言ってもショップのプロフィールには3月生まれとしか書かれていなかったので
真ん中をとって飼い主が15日と設定しました。
前回の記事にも書きましたが、ライムは全く予定外のお迎えでした。
姫様がいなくなり、昼間は1羽きりになってしまったマッチャ兄さん。
それまではのっぽが仕事に出ても必ずみどりーずという仲間がいたのに
誰もいない、声もしない。そんな状態がよほど寂しく辛かったのだろう。
1羽の間はひと所から1歩も動かず(うんさんが1か所にしか落ちていなかった)
ご飯もひとくちも食べず(エサ入れは殻もなく朝のまま)恐らく水も飲んでいなかったと思われる。
それでものっぽが帰宅するとご飯も食べるし元気に遊びだす。
一日何も食べてないのだから本当は力もロクに入らない状態だったと思うのに。
そして放鳥すると、今まで甘えてくる事なんてなかった兄さんが
のっぽから離れなくなった。
のっぽがいれば元気だったが、やはり体重は1日1gずつ減って行き
1週間もたつと30gを切ろうかという数値になってしまった。
そのうち慣れてくれるのでは?という思いもあったが兄さんの年齢を思うと
これ以上は体力的に限界かも・・・と思った。
不安で仕方ない気持ちをTwitterに書き込んでいたら
「マッチャ兄さんが元気になるまでうちの子を預けましょうか」と
言って下さる鳥友さんも。
それぞれの飼い主さんがどれだけ自分のインコを愛して可愛がっているか
分かっていたので涙が出た。みんな本当に優しくて。
でもだからこそ気軽にそれに甘んじるワケにいかなかった。
友達に寂しい思いをさせたあげく、預かった子が帰宅後元の木阿弥に
なってしまう可能性も十分考えられたし(--;)
そして新入りのお迎えを決定づけた出来事が。
のっぽとマッチャ兄を励ましに鳥友さんが遊びに来てくれた時のこと。
人見知りをする兄さんなので鳥友さんが近づくと緊張する素振りは
見せていたものの、のっぽと鳥友さんが楽しそうにガヤガヤしゃべっていると
兄さんもやけにテンションが上がって楽しそう。そしてなんとしこ踏みダンスまで
披露してくれた。
「あぁ、やはりマッチャ兄さんには賑やかな仲間が必要だな」
確信した。
そしてニューフェイスを探しだした。
昼間お世話ができないので雛は無理だし体力的に兄さんと一緒には遊べないと思うので
もう落ち着いた大人のインコを希望した。もちろん緑色で。
とあるショップのお兄さんが「あ、大人なら違うお店で繁殖用にブリーダーさんへ戻されるために
バックヤードで待機してる子達がいるので緑の子を選んで取り寄せますよ」と
言ったので予約した。(売れ残りはもういらないのでと言ってる気がして複雑な気持ちだったけど)
そして三日後にお迎えに至ったのがコザルこと、ライムちゃん。
あれ?大人って言ったよね?緑って言ったよね?
会った瞬間ツッコミ所満載だったけど・・・
こんな可愛い子を前にして「頼んだものと違います!」って突き返せるわけもなく(笑)
恐らく生まれて半年間、人間と触れ合うこともなくケージの中だけで
淡々と暮らして来たのだろう。
もちろん人間を怖がる荒鳥だったし放鳥すると上手く飛べず勢いで
アチコチに衝突してヒヤヒヤした(;'∀')
でも予想通りコザルのおかげでマッチャ兄さんはすぐに食欲も体重も戻り、
心身共に元気になった。
一方、売れ残りでブリーダーさんに返される日を待っていたコザルだが。。。
数か月後、想像にも耐えない悲惨なニュースが流れて来た。
小屋にいたセキセイ4000羽全員が犠牲になったという。
静岡出身のセキセイインコのほとんどがここからの出荷だということ。
そして最初の画像の資料でも分かる通りコザルは静岡出身。
もしあのまま繁殖用として戻されていたらコザルも犠牲になっていた可能性大だった事を知り
ゾッとした。
結果的にコザルの存在がマッチャ兄さんの命を救い、
マッチャ兄の仲間を求める気持ちがコザルの命を救った。
なんだか感慨深いと共に今更ながら改めて4000もの小さな命を思い
冥福を祈らずにはいられない。どうか安らかに。
たった4000分の1の命かもしれないけど救ってあげられてよかった。
ライムお誕生日おめでとう(*^▽^*)
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